レッドリボンさっぽろのブログ

HIV陽性者・AIDS患者との共生と差別・偏見のない社会の実現を目指し、北海道で活動をするNPO法人レッドリボンさっぽろの公式ブログです

【報告】4月20日(土)に陽性者交流会inHOKKAIDOが開催されました。

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チューリップやクロッカスも咲き、桜の開花が待ち遠しい4月20日(土)に2019年度最初の交流会を、札幌市内の公共施設で10名にて実施しました。

 

陽性者交流会では、皆さんが気持ちよく参加できるよう「交流会参加にあたってのお願い(グランドルール)」を設けており、交流会開始時にグランドルールの読み合わせをしています。

グランドルールについては、以下リンクからご確認ください。

http://redribbon.or.jp/peer/

 

グランドルールの確認が終わったところで、今回初参加の方もいらしたのでカードを使って自己紹介を行いました。

『春の野菜・山菜で好きなもの』では、「タラの芽、行者にんにく(ヒトビロとも言います)の天ぷらを食べるのが好きです。えぐみがいいですよね。」と言った声が。他にも春の山菜はわらびやこごみ、うどとか美味しいものがいっぱいありますよね。

 

『みんなに聞いてみたいこと』では、新元号の令和についてどう感じるか?という質問があり、

「昭和から平成はバブル期だったなという印象。自分は体験していないけど、1万円札を持って上に上げるとタクシーがとまったと聞いた」「それはね、タクシーに乗るお客さんが多くて、1万円札をちらつかせないと止まってくれなかった」とか、「平成に変わった年は受験生で、願書作成の際に昭和の文字を全て二重線で消して平成に書き直した記憶がある」という、思い出を語った方も。今回の改元では、結婚式はもちろん、令和初日の出ツアーとか、福袋なんかを行うところもあるようですよ。

 

後半のテーマトークでは、『受診している病院で困っていること。改善してほしいところ。医療連携など』

自分自身も初めて通っていた病院内にある歯科を受診した際、全身防護服にゴーグルで治療をされたことがありました。でも、参加者からは「最近はほかの病院もうるさくないですよと言われた」「肝炎対策などをきちんとしているところであれば問題ないのでは」との意見もありました。透析を行なっている参加者からは「あまり対応している病院が少ないので大変。何かのきっかけでウイルスがうつる可能性があるのでは?と、なかなか理解が得られない」といった現状を話された方もいらっしゃいました。レッドリボンさっぽろとしても医療の待遇の改善にもっと力を入れていかなければと感じた瞬間でした。

 

『陽性者交流会に参加して得たものはありますか』では…

HIVに感染しなければ出会わなかった仲間ができた。ひとりじゃない。」
「参加してからは、こんなに明るく話せる人がいて、ご飯を食べにいったり、お正月を一緒に迎える仲間ができて嬉しい。なにより病気に対してPositiveに考えられるようになった。」「日々感謝しているのが、こうやってみんなに会えたこと。」などなど。交流会は今年で定期開催から丸5年を迎えます。こういった言葉を頂けると交流会を続けてきて本当によかったなと思いますし、これからも続けていく力を頂くことが出来ました。

その他にも『病院に行くことや薬を飲むことに疲れを感じることはありますか?どうやって気持ちをあげますか』といった質問もありました。

 

終了後は札幌駅周辺で懇親会をおこない、鶏鍋を頂きました。久しぶりに参加された方、道外から参加頂いた方もおり、近況報告や他地域での交流会についてなど、本当に話に花が咲いて懇親会もあっという間の2時間でした。

 

陽性者交流会inHOKKAIDOは偶数月の第3土曜日の開催で、
次回は、初夏を迎え爽やかな風が吹き抜ける6月15日(土)の予定です。

性別・セクシャリティ・感染経路を問わず陽性者の方であればどなたでも参加できます。ホームページの専用申込みフォームからお申込み下さい。

交流会でお会いできるのを楽しみにしております。

http://redribbon.or.jp/peer/


(ミツル&龍太)