レッドリボンさっぽろのブログ

HIV陽性者・AIDS患者との共生と差別・偏見のない社会の実現を目指し、北海道で活動をするNPO法人レッドリボンさっぽろの公式ブログです

2019年度下期 レッドリボンさっぽろパンフレット設置場所について

札幌市のさぽーとほっと基金に登録している団体は抽選で札幌市内のイオン各店にあるパンフレットラックが利用できます。

2019年10月〜来年3月まで、レッドリボンさっぽろでは札幌市内2店舗のイオンモールにパンフレットを設置することとなりました。

1.イオンモール札幌苗穂店

中央入口 エレベーター横に設置されています。

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イオンモール札幌苗穂店は、当会がイオン幸せの黄色いレシートキャンペーンに登録している店舗です。黄色いレシートを投函するついでに、最新の当会の活動を記載した会報を手にとってご覧ください。

 

2.イオンモール札幌発寒店

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3月まではイオンモール札幌発寒店にも設置することとなりました。

無印良品様の店舗前に設置されています。

建物の北東側にある、桑園発寒通側E1入口またはE2入口から入って頂くと見つけやすいと思いますよ。

是非ご来店の際にお立ち寄りくださいませ。

(秋山)

【報告】9月25日(水)に陽性者交流会inHOKKAIDO初の平日開催を実施しました。

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ちょっと朝晩が肌寒くなって、お鍋が恋しくなってきました。10月からの消費増税までカウントダウンとなっていた9月25日(水)に陽性者交流会inHOKKAIDOとしては初めてとなる平日夜の開催を行いました。開催が近づくまでなかなか申込みがなく、誰も参加者がいなかったらどうしよう・・・とヒヤヒヤしましたが、ふたを開けてみれば初参加2名を含め総勢8名にご参加頂きました。平日夜ということもあり札幌中心部にほど近い公共施設にて実施し、仕事帰りに参加された方もいました。

 

いつものようにグランドルールの読み合わせをした後、初めて参加された方もいましたのでカードを使って自己紹介を行いました。


『私の近況報告』では9/15に開催されたさっぽろレインボープライドに関するものがちらほら。私はFREEHUGの看板を前後に付けたサンドイッチマンになって歩きました。でも、これまでHUGをする・されるという習慣がないので、急に知らない人に肩をたたかれて『え?なんか悪いことした?何か落とした?』と思ってしまいビクビクしてしまって・・・それでも20人くらいの方とHUGをしました。
『最近ハマっているもの』では、サービスが始まったばかりのスマホアプリについて。「最近、ドラクエウォークをはじめました。Twitterでやっている人がいて誘われてやったら、思いの外ドラクエ感があって面白いです。」などなど。

 

後半は参加者から頂いた質問などをカードにしたテーマトークです。
『服薬直後、及び現在の体調について。副作用について』

「カルシウム剤を飲んでいます。HIVの薬と一緒に飲めないようで時間をあけなくちゃいけないけど、飲み忘れてしまう。」「わずかな時間の外出でもお腹を下して我慢できない状態が続き、ズボンを汚してしまうこともある。病院で、整腸剤を出してもらい少し楽になり、だるさや疲労感もなくなって調子がよくなってきた。」「自分は吐き気がたまにあるくらい。疲れやすさは年齢もあるのかなと思っている。」など。

 

HIV不当内定取消訴訟についてどう思う?』
ちょうど、交流会の1週間ほど前に判決が出ました。参加された皆さんも身近な問題として注目していた方が多かったようです。
「世の中ではまだ、死の病気じゃないことや日常生活では感染しないとか、U=Uについても知っている人が少ないのでは?こういうことがあってニュースになって、なにかしら生きやすい世の中になっていけばいいですよね。」「一番知っていなきゃいけないはずの医療関係者でもあまり知らないっていうのが凄いなって。一般の人はボヘミアン・ラプソディのイメージでまだ知らないんだろうけど。」「医療機関でそういう判断というのが衝撃的だった。」
今回の判決では秘密性の高い事項で職場の人に言わなくて言いし、事業者も聞いてはいけない。自分の身を守るためにとっさに違うことを言った原告を攻めることはできない、という判決が下りました。今回の判決で本当に『言わなくてもいいんだ』ということは当事者の心的負担の軽減につながりとても意義のあるものだと感じます。

 

終わった後、今回は終了時間が遅かったので有志で食事をしましたが、ついつい話し込んでしまい結局終電間近の時間になってしまいました。次の日も仕事があった皆さんお疲れ様でした。そしてこんな遅い時間までありがとうございました。

 

次回の陽性者交流会inHOKKAIDOは定例の土曜日開催で10月19日(土)、平日夜の開催は年明けの1月22日(水)です。

 

【お詫びとお願い】
8月は台風10号の影響で公共交通機関の欠航やJRの運休が相次ぎ、参加頂く皆様の安全を考え、急遽中止と致しました。
今後も天候不良・災害などにより参加頂く皆様の安全を確保できないと運営スタッフが判断した場合は開催を中止することがありますのでご了承ください。なお、その際はTwitterや当ブログ、Facebook等で告知致します。

 

ミツル

ヤフオク出品中!パッチワークキルト「曲がりくねった道」(新品)

ただいま、ヤフオクでレッドリボンさっぽろのキルト部門で製作した作品を出品しています。


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今回の出品は、イエローやオレンジ色を基調とした98㎝×98㎝のハンドメイドキルト。

太陽を思わせるような雰囲気です。

明るい陽射しを感じる作品となりました。

これから寒くなっていく季節に向けて、こんな暖かな色合いのパッチワークは、いかがでしょうか。

 

この商品は以下のページから入札することが出来ます。(ほかの詳細画像もあります)

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u308159528


NPO法人レッドリボンさっぽろキルト部門では、HIV/エイズを原因とするさまざまなトラブルの中にいる子供達をサポートすることを目的として活動しています。

子供達が、より良い環境の中で暮らしたり、教育を受けたりすることができるようになればと願い、海外エイズ遺児支援団体に定期的に寄付金を贈りその活動に役立てていただいております。

今回のオークションで得たお金は、その資金の一部として使わせて頂きます。
あなたの支払った代金が、そのままHIV/エイズに苦しむ子供達に喜びを与えます。

私達の主旨にご賛同頂きましたら、是非入札をお願いいたします。

【HIV不当内定取消訴訟】判決を受けて原告弁護団の声明が出されました。

HIV不当内定取消訴訟
昨日付けで本件について、原告弁護団から以下のような声明が出されました。

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HIV不当内定取消訴訟判決を受けて

2019(令和元)年10月9日

HIV不当内定取消訴訟弁護団
弁護士  加藤丈晴
弁護士  須田布美子
弁護士  横山浩之

本年9月17日、札幌地方裁判所において、社会福祉法人北海道社会福祉事業協会(以下、「協会」といいます。)が経営する被告病院の社会福祉士の採用面接を受けた男性が、採用面接においてHIV陽性者であることを伝えなかったことを理由に内定を取り消された事件の判決がありました。
この訴訟の中では、採用面接においてHIV陽性者であることを聴取することの可否、告知義務の有無、告知しないことの相当性及び原告の過去の医療記録を採用の判断において利用したことの違法性が主たる争点となっていました。
本判決は、採用面接において①HIV陽性者であることを告知する義務はないこと、②HIV感染の有無を確認することは原則として許されないことを明言し、それを前提に、③原告がHIV感染の事実を否定したことは自らの身を守るためやむを得ず行ったもので原告を非難することはできないとして、採用内定取消しの違法性を認定し、さらにプライバシー侵害も認めました。本判決は、HIV陽性者の方々が就職において必ず直面していた「HIV陽性者であることを伝えなくてはいけないのか」という大きな課題に司法判断を示した初めての判決であり、上記①ないし③の内容はHIV陽性者の方々の背中を後押しする極めて画期的な判断です。
これに対し、被告病院を経営する協会は、本年10月1日、「私どもはあくまで原告が虚偽の発言を複数回にわたり繰り返したことにより信頼を失い、職員としての適正に欠けたための『採用内定取消し』の考えは一貫して変わっておりません。…(中略)、虚偽の発言が非難されないのなら、とても今後の議論にはなり得ません。」(一部抜粋)などというコメントを発表して本判決を非難しました。
しかし、本判決を踏まえれば、協会が「虚言」と揶揄している原告の言動は、被告病院が個人情報を違法に利用し、採用面接において質問してはいけないことを質問した結果、これに対してやむを得ずなされたものであることは明らかです。
このような協会の態度は、かかる違法行為を自ら行った事実から目を背け、上記①ないし③の意義を全く理解しないものであるとの誹りを免れず、正に本判決が指摘する「患者に寄り添うべき医療機関の使命を忘れ、HIV感染者に対する差別や偏見を助長しかねないものであって、医療機関に対する信頼を裏切るもの」です。
そして、本判決に不服があるのであれば、控訴した上で公開の法廷において正々堂々と自らの主張を述べ、改めて司法判断を求めるべきであったにもかかわらず、控訴もせずに本判決に対する非難に終始する協会の対応は、本判決の司法判断に真摯に向き合う姿勢が全く感じられない極めて不誠実な態度と言わざるを得ません。
我々弁護団は、不誠実な協会の対応を強く非難するともに、全国各地の医療機関が本判決の内容を真摯に受け止め、本判決が指摘する「患者に寄り添うべき医療機関の使命」を再確認して、HIVに対する差別や偏見のない医療現場が実現されることを切に願うものであります。

以上

【HIV不当内定取消訴訟】昨日の判決について弁護士の加藤丈晴さんのコメント

HIV不当内定取消訴訟】昨日の判決について、原告男性の代理人である弁護士の加藤丈晴さんにコメントをいただきました。

2019年9月17日、札幌地方裁判所において、HIV不当内定取り消し訴訟の判決が言い渡されました。裁判所は、被告北海道社会事業協会が原告の内定を取り消したこと及び被告が原告に関する医療情報を採用活動に利用したことの違法性を認め、被告に対し、165万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。
被告は、原告の内定を取り消した理由として、①原告が採用面接の際に持病の有無を問われたにもかかわらず、HIV感染の事実を告げなかったこと、さらに②内定後に被告職員が原告にHIV感染の有無を確認した際に、これを否定する旨の返答をしたことを挙げています。
そこで判決は、まず原告が被告に対してHIV感染の事実を告知すべき義務があったといえるかどうかについて判断しています。判決は、HIVの治療方法が確立した現在でもHIV感染者に対する社会的偏見や差別が根強く残っていることを指摘し、HIV感染の情報は、極めて秘密性が高く、その取扱いには極めて慎重な配慮が必要であるとしています。その一方で、HIVは性行為を除く日常生活によっては感染しないこと、原告については、抗ウイルス薬の服用によりHIVは検出感度以下になっていること、原告は社会福祉士であり、通常の勤務において血液等に接触する危険性すら乏しいことなどから、原告が被告病院で稼働することにより他者へHIVが感染する危険性は、無視できるほど小さいとして、これらの総合考慮から、原告には被告に対するHIV感染の告知義務はなかったと認定しました。
この時点で、上記①を理由に、内定を取り消すことは許されないことになります。判決は、さらに踏み込んで、事業者が応募者に対しHIV感染の有無を確認することですら、特段の事情がない限り許されないとしました。そして、原告が被告職員からHIV感染の有無を聞かれ、これを否定したことについても、自らの身を守るためにやむを得ず虚偽の発言に及んだもので、これをもって原告を非難できないとし、上記②を理由にした内定取り消しも違法であると結論づけました。
次に判決は、被告が、原告の医療記録を確認したことから原告のHIV感染の事実を知り、原告に対してHIV感染の有無を確認する趣旨の質問を行った上で内定を取り消したことについても、本来原告の診療など健康管理に必要な範囲で用いることが想定されていた原告の医療情報を、その範囲を超えて採用活動に利用したものであり、医療情報の目的外利用にあたるとして、個人情報保護法に違反する違法行為であるとしました。
最後に判決は、原告が法廷で述べた事情を一つ一つ丁寧に引用しながら、被告の行為により原告の受けた精神的苦痛は甚大であったとし、被告病院の一連の行為は、患者に寄り添うべき医療機関の使命を忘れ、HIV感染者に対する差別や偏見を助長しかねないものであって、医療機関に対する信頼を裏切るものといわざるを得ないとして、この種の判決としては異例の厳しい言葉遣いによって、被告を糾弾しました。
今回の判決は、採用面接時における応募者の事業者に対するHIV感染の告知義務を否定しただけでなく、事業者が応募者に対しHIV感染の有無を確認することですら、特段の事情がない限り許されないと判断した点で、職場でのHIV差別に関する従来の裁判例から大きく踏み込んだ内容となっています。今でもHIV感染者の多くは、職場にHIV感染の事実を知られることをおそれ、あるいは感染の事実を告げないことに罪悪感を抱えながら仕事をしています。またHIVに感染していることを告げられないがゆえに、なりたい職業に就くことをあきらめざるを得ない場合もあります。今回の判決は、これらの悩みを抱えるHIV感染者にとって、大きな希望となることは間違いありません。
勇気を振り絞って裁判を起こし、1年を超える長期の裁判を戦った原告に、あらためて敬意を表するとともに、この判決が、HIVに関する無知や偏見、それに基づく差別をなくすことに少しでも役立つことを、願ってやみません。

弁護士 加藤丈晴

【HIV不当内定取消訴訟】9/17(火)にいよいよ判決が出ます。応援をお願いします。

HIV不当内定取消訴訟は、2018年7月13日の提訴から、約1年と2か月が経過しました。これまで6回の裁判期日が開かれ、原告、被告双方の主張、反論が繰り広げられました。

しかし、HIV感染の事実は高度のプライバシー情報であり、しかも社会福祉士としての業務には関係がないため、それを病院側に告げる必要性はないという原告側の主張と、感染防止と情報拡散防止のため、病院側は原告のHIV感染を知る必要性があるという被告側の主張は、平行線のままで、話し合いでの解決は難しく、6月に原告本人尋問によって事実を明らかにした上で、今回、裁判所の判決を求めることになりました。

判決は公開の法廷で行われますので、皆様に傍聴していただけます。原告への応援の意味も込めて、ぜひ多くの方に傍聴いただければと思います。
当日は、直接札幌地方裁判所にお越しください。法廷は、当日裁判所にてご確認ください。
よろしくお願いいたします。

◯日時:2019年9月17日(火)午前10時~終了後解散
(同日判決を受けてすぐ記者会見があり、原告及び弁護団は対応に追われるため、今回当日の報告集会は予定しておりません。メディア報道にもご注目ください)

◯場所:札幌地方裁判所 
札幌市中央区大通西11丁目
(地下鉄東西線西11丁目駅から北方向へ徒歩3分)

◯裁判を見るときの注意
http://www.courts.go.jp/sapporo/kengaku/tyuui/index.html

◯前回6月11日の原告本人尋問の報告
https://redribbon.hatenablog.jp/entry/2019/06/21/135124

いよいよ判決です。
どなたでも傍聴できます。
応援どうぞよろしくお願いいたします。

NPO法人レッドリボンさっぽろ
村形 潤

【お知らせ】10/7に旭川市にて講演を行います

皆さんこんにちは。レッドリボンさっぽろの秋山です。

この度旭川市保健所主催の思春期性感染症予防講演会にて講演を行うこととなりました。

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日時:2019年10月7日(月) 14:00〜15:30

場所:旭川市7条通10丁目

旭川市第三庁舎保健所棟1階講座室

参加費:無料

定員:30名

参加には事前の申し込みが必要です。

 

内容はHIVの基礎知識、今のHIV治療、HIV陽性者が抱える問題を事例を交えてお伝えします。HIVの知識が全くない方にもわかりやすい内容となっています。

知識のUPDATEとこれから私達が取り組むべき課題について、是非一緒に考えてみませんか?

 

申し込みなど詳しくは以下にあります旭川市のHPをご覧下さい。

https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/kurashi/135/136/150/d064758.html